icWaves(トリガデバイス)

正しいポイントでトリガパルスを生成することは、フォルト注入とサイドチャネル解析テストに不可欠です。しかしながら、クロックジッタとランダムプログラム割り込みが、これを困難にすることがあります。フォルト注入の不正確なタイミングをもたらし得たり、またサイドチャネル解析を行うときの測定ウィンドウは、データ取得処理が遅くなるため不要かもしれません。これらの状況では、フォルトが注入される、または測定開始の直前のポイントで、信号内のパターンを検出するのが良いでしょう。
icWavesは、このためのソリューションを提供します。このFPGAベースのデバイスは、チップの消費電力やEM信号におけるパターンをリアルタイム検出した後にトリガパルスを発生します。
またicWavesは、ノイズの多い信号パターンの検出を可能にするために特殊な狭帯域バンドパスフィルタを内蔵しています。サイドチャネル信号は一般的にノイズが多く、所定のパターンを検出するには調整可能なフィルタリング機構なしではあまり現実的ではありません。
フォルトをトリガすることに加え、icWavesはフォルト注入攻撃を検出した後にシャットダウンからスマートカードを防止するためにも使用されます。カードの停止を示す波形パターンを検出することにより、icWavesはシャットダウンプロセスを停止するためのトリガを生成します。
特長
- ICカードでのDPA取得ウィンドウとアライメントの問題を軽減
- I/Oや他のイベントなどの外部トリガーポイントへのアクセスを必要とせず、デバイスのサイドチャネルテストを可能にします
- 基準パターンメモリ1×1024または2x 512個のサンプルを保持します
- 効率的かつ再フォルト注入を可能にするため、任意の波形を正確かつリアルタイム検出を提供します
- フォルトインジェクションのテストでICカードがシャットダウンするのを阻止します
- EM Probe Stationと互換性があります
- 最適な閾値を決定するためのシミュレーション機能を提供
- SADによる高速比較